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熊本地震・被災地レポート 7月11日~14日

熊本・大分地震オンデマンド支援隊、現地担当の河千田です。

最大震度7を観測した熊本地震の発生から、3ヶ月です。

11日〜14日まで、被災地を訪問してきました。

【熊本・大分地震オンデマンド支援隊】として「5月19日〜22日」「6月10日〜13日」に続き
3回目の訪問です。(ニーズと状況把握)

★11日〜13日間も暴風雨で土砂災害警戒情報、南阿蘇村・甲佐町では避難指示・避難勧告の中での活動でした。
この環境の中での被災者の方々・ボランティア活動の方々のご苦労、大変です(>_<)

◎今回も*益城町*御船町*甲佐町*嘉島町*西原村*南阿蘇村*阿蘇市*大津町*菊陽町*熊本市
*熊本県庁を訪問して来ました。

◎今なお「94ヶ所の避難所」で「4,648人の方々が避難所での生活をされておられます」
「住宅の被害は156653棟」「車中泊・テント泊」も、かなりの数のようです。

◎仮設住宅は、必要戸数4,268以上の内、完成が1429戸、建設中が2,202戸です。
地割れなどが深刻で用地の確保が難航した上に、6月19日夜からの豪雨で建設作業が滞りがちです。
8月末までには完成予定との事です。

◎仮設住宅の入居時要件は緩和させています。
「大規模半壊以上」→「自宅に住み続けることができない危険な傷みがある・半壊所帯」

◎民間の賃貸物件を自治体が借り上げる「みなし仮設」が、急増しています。
・「3,605戸がみなし仮 設として利用」されており、まだまだ増えそうです。

◎避難所から『仮設住宅』へ移られつつありますが、≪生活用品がありません≫
≪生活用品≫への対応は、市町村によりまちまちで、不満もありますし、支援する側も戸惑う場面も
多いです。

◎地震と豪雨により道路が寸断され特に阿蘇市・南阿蘇村・西原村が、心配です。
・熊本市→大津町→阿蘇市→大分県へ向かう道路に集中しており、通行量が多く耐えられるか心配です。
・グリーンロードからの回り道も同じです。梅雨の後、台風、そしてこの道は、冬場は凍結します。
阿蘇大橋・俵山トンネルの復旧(難しいか?)あるいは、新基幹道路が急がれます。
以下、各市町村毎の状況とニーズ『支援依頼』です。

①益城町
★益城町役場・物資支援担当の久多見長久チーム
・避難所での生活者1,584人
・8月末までに1,250戸の仮設住宅への入居を予定している。
・仮設住宅入居時には生活用品を1箱支援している。(なべ、お茶碗等々23種類・4人用)
これ以上は無理なので、その分は、ボランティア団体さんに取り次いでいる。

★IKIMATSU熊本「入江真由美代表理事」「弓削大輔代表補佐」
・毎日50名をサポート中
*洗剤・キツチンペーパー・タオル・Tシャツ・なべ・やかん・90Lごみ袋・レトルトのお米・塩飴
・消毒用スプレー・救急セツト・テント・レインウエア・長靴

★浄心寺「小田孝道住職」
・テクノリサーチパーク700戸冷蔵庫、洗濯機もあるが、つもりグランド73戸は、何もない。
・炊きだしに来て欲しい

*厚手の軍手・大きいテント・台所洗剤 ・石鹸・トイレツトペーパー・テイシュペーパー
・お米(5kg)・お味噌・レトルトのお米お湯を注ぐだけの味噌汁・振りかけ・缶詰・お茶・コーヒー・水
・子供達用のお菓子類・ポテトチップス
・フライパン・包丁・トースター・電子レンジ・古いパソコン・電池(単3)

★木山サテライト「橋之口みゆき代表」「黒沢代表」
・重機チームで、毎日全国各地より消防団員や重機のプロ達がボランティアに駆け付けて来ています。
*クーラーボツクス・冷凍庫・製氷機・厚手の軍手

②御船町
★御船町役場・総務課地域防災係主幹宮川一幸
・仮設住宅51戸入居済み 第二期80戸は来週 第三期〜第五期55戸は8月中旬まで
*大人用レインウエア(M、L、LL、3L)・長靴(25cm〜28cm)・塩飴

③甲佐町
★甲佐町役場・総務課主幹奥名雄吉
・仮設住宅90戸入居済み
*洗濯用の洗剤・大人用のレインウエア20人分(L、LL)大人用の長靴(26cm,27cm.28cm)

★甲佐町社会福祉協議会事務局長松本茂
宮川地区の土砂崩れ現場に同行してくださる予定でしたが、途中「土砂災害警戒情報」で行けず。
*塩飴・カレンダーはありがとう。

★甲佐町ろくじ館館長越智 新
・ー般社団法人日本震災復興支援機構熊本が6月末にスタートした。
5月に小田急百貨店で≪熊本物産展≫を開催したら、人気でした。
神奈川県「横浜」「川崎」「相模原」で、熊本地震支援≪熊本物産展≫を開催できませんか!
小さなこども達の心のケアで森の幼稚園を開催中、
今夏は天草で開催予定→資金面のサポートをお願いいたします

④嘉島町
★嘉島町役場・町民課長樋口学
・仮設住宅172戸入居済み 20戸建設中 28戸未着手
・6月訪問時に蚊帳をー諸に県庁へ持ち込み、災害救助法の対象物資にしました。
*今回は特にニーズ無し

⑤西原村
★西原村役場・震災復興室山田孝
・避難所での生活者311人
・仮設住宅302戸完成 未着手40戸
・熊本県産材木を使用した仮設住宅は住みやすそうです。
・東日本大震災迄は、仮設住宅は全てプレハブでしたが、熊本地震から熊本県産材木・九州産材木での仮設住宅が、採用になりました。
・西原村では『組手什』も、林野庁・国土緑化推進機構により採用され、仮設住宅等々での利用に新しい道が開かれました。
関係者の皆様ありがとうございます。感謝・感謝です。
・応急の木のハウスも松下生活研究所の松下修さん達のグループで建てられました。
テントや車中に比べ快適です。→→比較的簡単に短期間で建てられますので、今後の期待大です‼
★風流代表西岡潤
・蚊帳、ブルーシートの申し込み方法
・17日のしらいみちよチームの山梨県よりの桃🍑の支援→タンポポハウスへ
*タンポポハウスでの炊きだし食品
・雨の中、ようやく奥地に入りましたが、道路も凸凹で、途中で引き返しました。
梅雨の大雨で 復旧には時間がかかりそうです。

 
⑥南阿蘇村
★南阿蘇村役場・総務課審議官桐原恵
・避難所での生活者1,036名
・仮設住宅99戸完成 277戸建設中 24戸未着手
・立野、黒川地区等々震災当時のままの所が多く、豪雨で被害が拡大し大幅に遅れています。
・支援物資も避難所中心ですので、役場側の対応の遅れが、目立ちます。

★南阿蘇村社会福祉協議会事務局長佐藤浩 中野伸也さん(茅ヶ崎出身)
・ボランティアセンターの運営の強化が、待たれます。
・南阿蘇よみがえり部隊に期待大です。
*厚手のブルーシート(#3000、#2500)

★ロハス南阿蘇たすけあい・井出順二理事長
・南阿蘇よみがえりチームから独立し、南阿蘇村村民だけのボランティア団体です。
農地の再生と重機を駆使しての作業が中心ですが、物も資金も不足しています。
村役場のー段のサポートが、欲しいところです(>_<)
*軽トラ・ダンプ2㌧車・高圧洗浄機・発電機・重機燃料(軽油)
*厚手の軍手・チエンソー・同替え刃

★南阿蘇よみがえり現場支援チーム・オープンジャパン・吉村誠司(通称助さん)
・皆様ご存じの通り、ボランティアのリーダーの中のリーダーです。
・重機を駆使しての作業は、見事なものです(^-^)
・阪神大震災・中越大地震・東日本大震災とー諸に連繋して取り組んで来ました。
・広島洪水・常総洪水・台湾大地震・ネパール大地震〜〜と、震災あるところには、吉村さんの姿があります。
・今回も、当初益城町立木サテライトを立ち上げ、現在南阿蘇のサテライトです。
・自然体で自主的に活動して行く組織の運営には、いつも感心しております。参考になることばかりです。
・久しぶりに夕食を共にし、飲み食いしながらいろいろ話し合いました。
石巻市の男鹿半島、小渕浜以来です。
5月も6月もここのテントで寝泊まりしてボランティアのリーダーの皆さんや、
東海大学農学部の学生さん達と、交流し、勇気をいただいております。
・今回も、テントに寝ましたが、どしゃ降りでー睡も出来ませんでした。
こんな環境の中で生活されている被災者の方々〜〜苦労されております(;_;)
またこんな時でも活動し、睡眠をとれるボランティアのリーダーの皆さんの逞しさに脱帽です!!
*東海大学農学部の学生さん達の下宿先の「お米引き取り」→→レトルト化と、精米しての5kg入りの袋と
両面で検討しております。一日でも早く量を確定させたいです。
*チエンソウの替え刃・厚手の軍手・タオル・水筒・活動資金

 
⑦阿蘇市
★阿蘇市役所・総務課課長補佐広瀬和英
・訪問日7月12日は4年前の大洪水の日です。22名の犠牲者がでました(;_;)
朝、みんなで黙祷されたそうです。
私も、阿蘇神社でお祈りさせていただきました。
一名の方は今でも行方不明です。13日にきりをつけ葬儀だそうです。
・阿蘇市の仮設住宅は、全て地元産の木材です。
畳も八代市よりの贈呈だそうです。・4団地の内2団地は今月、残りは8月の予定
・120戸の建設です。
・観光業と、名産の阿蘇赤牛が、悩みのようです。
・道路が、心配です。豪雨・台風で陸の孤島になる恐れがあるので、
*乾パン等々、 非常食の支援を、望んでおられます。
*レインウエア・長靴

★阿蘇市狩尾デポ代表山西宗光〜〜宿舎の阿蘇YMCAユースホステルに来てくださいました。
・合流していた「神奈川災害ボランティアネツトワーク理事長河西英彦」「やまと災害ボランティアネツトワーク代表理事市原信行」
「大和市議会議員のとりぶち優」さんに、引き合わせが、出来て良かったです。
・山西氏は、7月7日に設立された【NPO法人 町づくり 人づくり ネツトワーク 九州の理事長に就任されました】
・山西さんは、以前社会福祉協議会に在籍されておりましたので、良い面、気になっていることズバリです。
・本気で、本音で話し合えます。
・佐藤市長にもいろいろ進言されているようです。
・ハザードマップ作り始まったようです。
・基幹道路をどうするのか〜〜見守っています。
・緊急避難所として「青年の家」を使うべきだと言っておられます。
・キャラバン隊で支援活動をされておられます。
*日常品全てを支援したいとのことです。
★阿蘇YMCAユースホステル館長山田真二
・ボランティアセンターとして良く機能しております。
・20人以上のボランティアの方々もはち切れそうな若さと笑顔です(^-^)
農家の手伝いを中心に雨の中出発して行かれました。
・こういうボランティアセンターがあると安心して送り込めます。ありがとうございます。

 
⑧大津町
★大津町役場総務課木村主幹
・役場庁舎が地震でやられ、電算室他にわかれての業務です。
・蚊帳、ブルーシート、防虫剤、等々を説明しました。
・まだまだ大変なようです。
・要望が、出たらつなぎます。

 
⑨菊陽町
★菊陽町役場総務課長吉川吉徳
・町全体に余裕があります。
・現時点では支援は必要ありません。

 
⑩熊本市
★ー般社団法人チーム熊本・理事長三城賢士(通称チカケン)
・崇城大学内のボランティアビレツジは10月中旬までは運営されるとの事です。
・物資はありますが、保管場所が広いのでありがたいです。

 
⑪熊本県庁健康福祉政策課を訪問し、災害救助法の支援対象物資について「国との窓口です」
相談です。
6月の「蚊帳」「防虫剤」「殺虫スプレー」「ブルーシート」は、OKでしたが。
*高圧洗浄機・厚手の軍手は難しいです。
*発電機は避難所で使用する分は、OKですが、それ以外は難しいです。
*レインウエア、長靴は救助作業やパトロール用ですと消耗品でOKですが、それ以外は難しいです。

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