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ベトナムの孤児院兼病院に文房具や日用品を寄贈いたしました。

3月14日~15日、一般財団法人CHANGアジアの子供財団を通じてもったいないジャパンから子どもたちへの文房具や日用品を寄贈することができました。

ベトナム最大の商業都市ホーチミン中心部から、車で1時間30分ほどの場所にマイアム テッヅェン (MAIAM THIENDUYEN)はあります。

ここは孤児院と治療施設を合わせたような場所。日本では聞きなれない形態の施設ですが、ベトナムにはこうした施設が多く存在します。

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孤児と病気、これは全てベトナム戦争が影響してます。ベトナム戦争時に撒かれた枯れ葉剤は、何の罪もない戦争時に生まれてもいない今の子ども達にまで深刻な障害を残しているのです。

この施設でも半数以上の子供は寝たきりの生活を送ってます。もちろん学校にも行けません。言葉を話せな
い子、精神的な障害を持っている子もたくさんいます。
ベトナムではこうした障害を持った子が生まれてしまうと、将来の不安、介護への不安から施設に子供を捨
てに来る親が後を絶たないという、とても悲しい現実があるのです。
ここの校長先生もとても貧しい幼少期を過ごしましたが、一生懸命に勉強し、働きました。そして子ども達
を救いたい一心で、親の家、祖父母の家、自分の家を売ってまでこの施設を建て運営しているのです。

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そのような逆境であっても、子ども達は言葉にならない声を発し、そしてベッドの中から手を振り、いつでも私たちを笑顔で迎えてくれます。

以前、この子ども達とスタッフさんに「何か足りないものはありますか?」と尋ねると、「おむつ、文房具、洋服がほしい」と仰ってました。

日本では当たり前のように手に入るものです。が、125人の子供を育てているこの施設では、こうしたものですら買うことができないのです。
少ない資金は先ずは食費に充てますからそれが精一杯なのでしょう。

校長が「障害を持った子ども達ですが、愛情とご飯だけはたくさん与えたい」と仰ってましたので、それ以外の必要品はできる限りサポートして差し上げる必要があったのです。
洋服は昨年大量に届けることができましたので、なんとかして文房具を届けてあげたいという気持ちでおりました。

ノートや鉛筆があれば、学校に行けなくても文字の練習をしたり、絵を描いたり、一日中施設にいる子ども達にとって、また体が不自由で運動ができない子どもにとって、最高の遊び道具になるからです。

日本の子供が使う文房具と、この施設で使う文房具とでは、その意味や奥深さが大きく異なるのです。

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文房具は子ども達にとってとても嬉しいプレゼントになりました。

ダンボールをあけると子ども達は大喜びして文房具に飛びついてきました。これはスタッフの方々も同様です。
お礼の旗を書いた時は、スタッフにお手伝い頂きながらも、色とりどりのクレヨンを使い、一生懸命にそしてずっと笑顔で文字や絵を描いてました。

しかし、こうしてテーブルに向かって字や絵が描けるのは極一部の子供です。多くの子供はベッドから立つことすらできず、もしくは目を開けることもできません。

文房具を受け取った時間はちょうどお昼前だったのですが、一通り文房具で遊ぶと、多くの子ども達はベッドで寝ている子に寄り添い、スプーンでご飯を食べさせてあげてました。

どんなに喜んでも興奮していても、同じ施設で暮らしている仲間のことを決して忘れることがない優しさに感動しました。

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今後ももったいないジャパンではCHANGアジアの子供財団を通じてマイアム テッヅェン (MAIAM THIENDUYEN)の応援を続けていこうと思います。

もしご自宅や企業にご不要になりました日用品、文房具等ございましたらご寄付をお願いいたします。

特に未使用のせっけんは大歓迎です。詳しくは支援の方法ページをご覧くださいませ。